<続> 音楽サーバー(mpd) から AirPlay スピーカーを鳴らす
前回の記事で、当初考えていたことは実現できました。その他に追加で設定した内容を記録しておきます。
samba 共有の作成
mpd 用の音楽ファイルを格納するフォルダーは /var/lib/mpd/music ですが、このフォルダーに他のマシンからファイルをコピーできると何かと便利なので samba 共有を作っておきます。 大きめのパーティションを /mnt/pool にマウントしているので、/mnt/pool/itunes を作成してここを samba 共有にします。
$ sudo apt-get install samba $ sudo mkdir /mnt/pool/itunes $ sudo chown mpd:audio /mnt/pool/itunes
/etc/samba/smb.conf を編集し、末尾に以下の内容を追加します。
[itunes] comment = iTunes Media path = /mnt/pool/itunes browsable = yes read only = no guest ok = yes force user = mpd
さらに、/var/lib/mpd に /mnt/pool/itunes へのシンボリックリンクを作成します。
$ sudo ln -s /mnt/pool/itunes /var/lib/mpd/music
これで、他のマシンから "itunes" として見える共有フォルダーに音楽ファイルをコピーして mpd に認識させることができるようになりました。
アルバムジャケットの表示
MPoD では、アルバムジャケットを表示する機能があります。私は主に AAC 形式(.m4a)で音楽ファイルを作っており、アルバムジャケットをファイルに埋め込んでいるので、これを表示したいと思いました。みすず工房 というページでそのものずばりのソフトウェアが公開されていたので、これを利用させてもらうことにしました。 Ruby アプリケーションなので、Ruby および必要なモジュールをインストールします。
$ sudo apt-get install ruby $ sudo gem install ruby-audioinfo
次に、mpodjacket をダウンロードし、/usr/local/bin にインストールします。
$ curl -O -L http://mimizukobo.sakura.ne.jp/cgi-bin/downlog.cgi?data/mpodjacket.tgz $ gunzip mpodjacket.tgz $ tar xvf mpodjacket.tar $ sudo cp mpodjacket.rb /usr/local/bin
マシン起動時に自動起動させるため、/etc/rc.local に("exit 0" の行より前に)以下を追加します。一応、mpd ユーザーで実行するようにしてみました。
sudo -u mpd /usr/local/bin/mpodjacket.rb -r /var/lib/mpd -m /music -p 8888 >/dev/null 2>&1 &
マシンを再起動して動作を確認します。
sudo shutdown -r now
MPoD (iPhone の mpd クライアント)で、"Connections" メニュー内の "Advanced" ボタンを押し、"URL" に
http://{hostname}:8888/music
と入力します。うまくアルバムジャケットが表示されました。